適当おじさんの適当ブログ

技術のことやゲーム開発のことやゲームのことなど自由に雑多に書き連ねます

ゲーム制作で利用しているMilanoteとChatworkの話

私は友人と2人でオリジナルゲーム制作をしています。2人の本職はそれぞれ、エンジニアとアニメーターです。エンジニアがコード書く人、アニメーターがデザインする人とざっくり役割分担しています。私はコード書く人です。それ以外のことは2人でアイデアを出し合いながら進めています。

アイデア出しやコミュニケーションを円滑にするために、ChatworkとMilanoteを利用しています。Chatworkはその名の通りのチャットツールで、Milanoteは思考を助けるツールでWeb版ホワイトボードみたいなものです。せっかくなのでそれぞれのツールの使い分け方や所感などを雑多に書き残しておこうと思います。

www.chatwork.com

milanote.com

使い分け

制作しているコンテンツに関する議論はMilanoteを、進捗報告などにはChatworkを使っています。こう使い分けよう!と決めて使い始めたわけではなく、使っていくうちに自然とこういう使い分けになりました。

Milanote

Milanoteでは以下のような事柄をノートとしてガンガン追加していきます。

  • プロット
  • スキルやステージギミック
  • キャラクターやUIのデザイン
  • その他、仕様が不明確だと思ったこと

お互いが追加された項目に反応して、議論を広めていきます。Milanoteは、前回からの差分を表示してくれる機能があるので、変更があった部分も非常にわかりやすいです。

加えて、自分のタイミングでじっくり考えて、意見を書けるので議論も深まりやすいです。対面でのミーティングだと場所だけでなく時間の制約もあるので、議論が思うように深掘りできないこともあります。場所・時間の制約を取っ払えるのは非常に良いです。Milanoteでは文字だけでなく画像のアップロードもできるので、デザイン関連の議論も非常に進めやすいです。ただし、動画はアップロードできません。

実物のホワイトボードにある空間の制約が、Milanoteにはありません。したがって議論をどんどん発散させていくと、Milanoteのボードもどんどん広がっていきます。私は、15インチのMacbook Proを使っていますが、すぐに画面に入りきらないサイズのボードになります。ボードがあまりに大きいとストレスになります。Milanoteではテキストや画像の他に、別のボードへのリンクを貼る機能があるので、それでうまくカテゴリを分けるなどしないと、たちまちカオスなボードになります。ブレストのために利用しているのでカオスでも構わない、むしろカオスのほうが良いのでは?という意見もあると思いますが、思考の妨げになるレベルのカオスはちょっとなぁと思います。

もう1つのカオス化対策として、ボードの左上に「制作理念」や「志」を常に掲載しています。自分たちのゲーム制作に対する想いを言葉にし、常に目に入る場所に置いておくのはカオス化対策として効果絶大です。

Chatwork

Chatworkでは以下のようなことを書いています。

  • 今進めている作業の進捗報告
  • インディーゲーム制作に関連するイベントの情報共有
  • ゲーム制作に関連する記事の共有
  • ミーティングの調整
  • 動画を共有したいとき(Milanoteには動画をアップロードできないため)

そのほか、Milanote上で議論が発散しすぎて収集がつかなくなった場合に、意見や方針固めのためにChatwork上で議論することもあります。チャットツールの構造上、議論が自然とシングルスレッドで進むので、収束させるのに向いていると思います。

SlackではShift + Enterで改行ですが、ChatworkではShift + Enterで改行ではなく投稿されてしまいます。はじめはこの違いに慣れず、途中で文を送信しまくっていました・・・Slack⇄Chatworkあるあるではないでしょうか。

議論内容を保管したい!しかし・・・

Milanoteを無料版で運用しているので、1人あたり100個までしかノートを追加できません。料金プラン( https://www.milanote.com/plans/ )は3つあります。ノートの数に限りがあるか、ホワイトボードを複数人で使うかといった違いがあります。複数人で使うなら「Professional Team」プランが割安になるので良さそうです。

趣味の開発なので、できるだけお金はケチりたいところです。ただ、複数項目の議論を並行に進めて、かつ、過去の議論内容もすべて取っておこうとすると、すぐに限界を迎えてしまいます。

Milanoteにはエクスポート機能があります。PDF, Word, Markdownなど、さまざまな形式でエクスポートできます。見た目をそのまま保存したいのであれば、PDF保存が良いです。そのほかの形式のエクスポートはただの過剰書きとなってしまい、後から見た時にちょっとわかりづらいです。しかし、PDFエクスポートは日本語対応されていない、ノート間の関連を表す矢印がグチャグチャになるという悲しい展開が待ち受けていました。こんなことになります・・・改善されることを期待。

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なので、スクリーンショットを取得して議論内容を保管することにしました。文字をコピペしたいこともあるかもしれないので、一応Word形式でもエクスポートしています。議論が終わったら、スクリーンショット取得とWordエクスポートをして、それらをGoogle Driveに配置。それぞれ配置されていることを別の作業者に確認してもらい、確認が取れたらMilanoteから対象のノートを削除します。この運用だと定期的にノートを削除することになるので、ホワイトボードが散らからないというメリットもあります。たった$10〜$12/月と安いので、お金を払ってしまったほうが楽かもしれませんが。

さいごに

以上、コミュニケーションツールの話でした。読み返すと全然大したこと書いてないな・・・この記事が誰かの何かのきっかけになれば幸いです。

やや脱線しますが、Milanote上に欲しい機能投票があるのはおもしろいなーと思いました。

 https://www.milanote.com/poll 

個人的には「Video Card」あたりがあると嬉しいのですが、投票数は結構少ないです。うーん確かに思い返してみると、動画が欲しい状況はあまりなかったし、動画へのリンクで代替できるので優先順位としては低いのかもしれませんね。デスクトップアプリの投票数が1位です。オフラインでも作業できるようになると便利そうなので、これは期待です!